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アイカーン氏、「Apple株を大量保有し、クックCEOと話し合った」とツイート
物言う投資家のカール・アイカーン氏が、Appleのティム・クックCEOとさらなる自社株買いについて話し合ったとツイートした。
“物言う投資家”として知られるカール・アイカーン氏は8月13日(現地時間)、自身の公式Twitterで、同氏が会長を務めるIcahn Enterprisesが米Appleの株を大量に保有しており、ティム・クックCEOと自社株買いについて話し合ったとツイートした。
まず、「われわれはAPPLEの大量の株を保有している。同社は非常に過小評価されていると思う。今日、ティム・クック氏に話をした」とツイートした。
4分後、「今日、ティム・クック氏と良い話し合いを持った。より大きな自社株買いを今実施するべきという私の意見について議論した。近いうちにまた話し合う計画だ」とツイートした。
このツイートを受けて、Appleの株価は5%近く上昇し、489.57ドルで取引を終えた。
Icahn Enterprisesは12日、アイカーン氏がTwitterで同社の情報を公開すると発表した。同氏は現在、米Dellの非公開化計画に反対して同社と係争中で、それについてもツイートしている。
Appleは2月、株主である米ヘッジファンドGreenlight Capitalのデビッド・アインホーン会長の主張を受け、株主への還元策を検討していると発表。4月には2015年までに総計1000億ドルの株主還元を行うと発表した。この時点で、配当を15%引き上げ、自社株買いの規模を600億ドルに増額するとしていた。
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