auの新iPhoneは「他社と圧倒的に違う」 田中社長、「この日が来るのを待っていた」
「史上最強のiPhoneだ」――KDDIが「iPhone 5s」「iPhone 5c」を発売し、田中社長はネットワーク品質などの強みを説明して「同じiPhoneでも他社とは圧倒的に違う」と自信をみせた。
「史上最強のiPhoneだ」――KDDIは9月20日午前8時、東京・原宿の「KDDIデザイニングスタジオ」で「iPhone 5s」「iPhone 5c」を発売した。田中孝司社長は、KDDI版iPhone 5s/5cのネットワーク品質を強力にアピール。「同じiPhoneでも他社とは圧倒的に違う。1人でも多くの人に触ってほしい」と自信をみせた。
「この日が来るのを待っていた」――発売イベントの中で田中社長はこう話した。新端末は、同社が人口カバー率97%(20日時点)を誇る800MHz帯LTEにiPhoneとして初めて対応。田中社長は「去年から今年にかけて、ネットワーク関連でトラブルを起こしてユーザーに心配をおかけした。確かに2GHz帯は他社と比べて基地局数が少ないが、800MHz帯を合わせることでカバーできる」「(ドコモ、ソフトバンクと)端末は同じだがネットワークは今回断トツ。史上最高のiPhoneだ」と力を込めた。
発表イベントには、同社のCMキャラクターで女優の剛力彩芽さんと俳優の哀川翔さんが登場。発売に向けてカウントダウンを行った。剛力さんは、4色展開のiPhone 5cについて「色がたくさん選べて迷ってしまう。ブルーもいいし、ゴールドで大人の女性を目指すのもいいですね」とコメント。哀川さんは「(iPhone 5sの)グレーですよ」と話して会場を盛り上げた。
同スタジオでの第一号購入者には、剛力さんがiPhone 5s/5cをそれぞれ手渡しで贈呈。iPhone 5cを手にした男性は「感無量です。早く使いたいです」と緊張気味に話していた。
ドコモ参入でMNP流入は「減ると思う」が……
今回初めてNTTドコモがiPhone販売に参入。KDDIはこれまでドコモからのMNP(番号持ち運び制度)による顧客流入が多かったが、ドコモのiPhone販売で「ユーザーがドコモにステイする可能性が高まるので、当然(MNP流入は)落ちるでしょう」(田中社長)とみる。だが「それを見越して事業計画を立てており、予約も結構入っているので、流出と流入の全体バランスはそんなに変わらない」見込みだという。
また、米キャリアが「グロテスクなまでに難しい」と明かしているiPhone 5sの在庫確保については、田中社長も「なかなか厳しい状況」と明かす。「ほしい数をそろえられるか不安」だが、「今日の時点で買わずに“待ち”モードになっている人も意外と多い。まずはほしい人にできるだけ早くお届けできるようにしたい」と話している。
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