「Office for iPad」は進行中──スティーブ・バルマーCEOが発言
Microsoftのスティーブ・バルマーCEOがGartner主催のカンファレンスのキーノートで、Windows 8版Officeを“タッチファースト”にアップグレードした後、「Office for iPad」をリリースする計画を明らかにした。
「iPad版Officeは進行中だ」──米調査会社Gartnerがフロリダ州オーランドで開催の年次カンファレンス「Gartner Symposium/ITxpo 2013」の10月8日(現地時間)のキーノートに登壇した米Microsoftのスティーブ・バルマーCEOがそう語った。
Windows 8向けのOfficeを“タッチファースト”に対応させた後、提供するという。司会者に「いつ?」と質問されたバルマー氏は「進行中(in progress)だ! 100%進行中だ!」と叫んだ。
MicrosoftはiPhone版Office「Office Mobile for Office 365 subscribers」を6月にリリース(日本では未公開)した際、このアプリは小さな画面での操作のために提供するものであり、iPadユーザーには「Office Web Apps」の利用を推奨するとしていた。
米Appleは8月に、iPadでも利用できるオンラインオフィススイート「iWorks for iCloud β」をApple IDユーザー向けに無料公開している。
バルマーCEOはSurface Proを携えて壇上に登場し、Gartnerの司会者らのノートをつまんで「紙とペン!」と茶化したりしながら、終始機嫌よくMicrosoftの今後の取り組みなどについて約50分間語った。
このキーノートはGartnerのページで視聴できる(登録が必要)。
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