「ももクロ」人気の理由をビッグデータで解明――モノノフの“草の根の強さ”明らかに:ITpro EXPO 2013 レポート(1/2 ページ)
ももいろクローバーZの人気の理由をビッグデータ分析で解明する――そんなプロジェクトの結果が発表。マスメディア先行ではなくファンの“草の根”でブームが起きたことなどが明らかになった。
アイドルグループ「ももいろクローバーZ」(ももクロ)の人気の理由をビッグデータ分析で解き明かす――そんなプロジェクトの結果が、「ITpro EXPO」(東京ビッグサイト、11日まで)で発表された。テレビ番組先行型のアイドルとは異なり、ももクロはファンの“草の根”でブームが起きたことなどが明らかになった。
プロジェクト参加メンバーは、ソーシャルメディア分析ツールを手がけるホットリンクの内山幸樹社長、データ分析によるマーケティング支援を手がけるルグランの泉浩人代表取締役、テレビ番組/CMの分析調査を手がけるエム・データの梅田仁氏、日経エンタテインメントの吉岡広統プロデューサーなど。ももクロと他のアイドルグループ(AKB48、Perfume、モーニング娘。など)を比較し、ブレイクの理由やきっかけを探った。
ももクロは「モー娘。のシェアを奪っている」
まずは、日経エンタテインメントのアンケート調査から、AKB48とももクロの「認知度」と「関心度」の推移をみる。「AKBはずっと前から高いが、ももクロは3年間で認知度が急速に高まっている」(吉岡さん)
グループ別のテレビ番組出演時間シェアは、ももクロは2012年に急上昇。一方、モー娘。は同時期に大きくシェアを落としており、「モー娘。のシェアをももクロが奪っているようにも見える」(梅田さん)という。
AKBブームは一段落、ももクロは“草の根”で急上昇
続いて、AKB48とももクロに関するブログエントリー数とテレビ露出の推移を比較。AKB48に関するブログエントリー数は2010年ごろをピークに減少しているのに対し、ももクロは同時期から急増している。「ももクロきてます。ものすごくきております」(内山さん)
内山さんによれば、AKB48とももクロの人気の伸び方には違いがあるという。「AKBの場合、テレビで露出してから口コミが指数関数的に増え始めたのに対し、ももクロの場合はテレビで露出する前からすでに口コミが指数関数的に増加している。いわば“草の根”的にブームが起きたアイドルグループであることが見て取れる」
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