「ブラック企業大賞 特別賞」の東北大、大学新聞が副学長に直撃インタビュー
「ブラック企業大賞2013」で、特別賞に選ばれてしまった東北大学。学生新聞「東北大学新聞」が、受賞について副学長にインタビューした記事が公開されている。
8月に発表された「ブラック企業大賞2013」で、「特別賞」に選ばれてしまった東北大学。同大学の学生新聞「東北大学新聞」が、この“受賞”について兵頭英治副学長にインタビューした記事を10月24日付けで東北大学新聞Web版に掲載した。
記事では、法務コンプライアンス担当の兵頭副学長に記者が直撃インタビュー。兵頭副学長は受賞について、「このような形で取り上げられるのは極めて不本意で残念」などと話し、今後は「東北大学として『ブラック』と呼ばれるものを決して許容しないという基本姿勢をキチッと示していく」などとコメント。学生、教職員に対して「1人で悩まないでください。大学は責任を持って皆さんの力になることを約束します」とメッセージを寄せている。
ブラック企業大賞は、労働法に抵触したり、その可能性があるグレーゾーンな条件での労働を意図的に強いている企業や、パワーハラスメントなどを強いる体質を持つ企業や法人など“ブラック色”が強い疑いのある企業を選定する賞。同大は助手や教員の自殺が相次いだことなどからノミネートされ、ネット投票で多くの投票があったことから選ばれた。
東北大学新聞は、学内団体の「学友会報道部」が発行する新聞で、「1966年に誕生した東北大公式のメディア」(Webサイトより)。紙媒体を月1度発行しているほか、Webサイトも運営している。Web版では、学内のサークル活動の取材記事や、「映画1本でポップコーンをどれだけ食べられるのか?」といったネタ記事も掲載している。
関連記事
- 「ブラック企業」 社会問題に“成長”したスラング
ネット発のスラングが発祥とされる「ブラック企業」。この言葉がネットから現実にあふれ出した背景には、近年大きく変化した日本型雇用の問題も透けてみえる。 - 波紋広げる「ブラック企業」 若者は自衛し、会社は認定恐れる
過酷な労働を強いる「ブラック企業」が問題化している。若者の早期離職の一因とも言われるが、労働実態を就職前に見抜くのは至難の業だ。ブラック企業のレッテルを貼られてしまいダメージを受ける企業も。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.