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FacebookのOculus買収にMinecraft作者が失望 Oculus Rift版をキャンセル

Minecraft作者がFacebookによるOculus買収に「Facebookは私をぞっとさせる」と失望を表明。Oculus Rift版の提供を撤回することを明らかにした。

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Minecraftサイト

 仮想現実(VR)用HMD「Oculus Rift」を開発する米Oculus VRを米Facebookが買収することを受け、サンドボックスゲーム「Minecraft」作者のマルクス・ペルソン氏はOculus Rift版Minecraftの提供を撤回することを明らかにした。「買収の動機が不明瞭。Facebookの実績には信頼すべき何ものもない」と失望をあらわにしている。

 ペルソン氏によると、OculusとはMinecraftのOculus Rift版を提供することで交渉を進めていたという。だがFacebookによるOculus買収が明らかになると、「Facebookは私をぞっとさせる」として提供をキャンセルすることをTwitterで明らかにした

 ペルソン氏は自らのサイトに「VRは世界を変えつつある」という文章を掲載。ユーザー参加で盛り上げてきたMinecraftと同様、Kickstarterを皮切りに世界の個人開発者らが期待してきたOculus Riftだが、「Facebookは草の根のテクノロジー愛好者の企業ではない。ゲーム技術の企業でもない。Facebookはユーザー数を積み上げただけの企業に過ぎない」と述べ、ソーシャルメディアとVRの組み合わせによる可能性は認めつつ、「私はソーシャルではなく、ゲームで働きたい」とした。

 Oculusのエンジニアには敬意を表しつつ、「ここが分かれ道だ」としている。

 Minecraftでは仮想空間上にユーザーがブロックを使ってさまざまな建造物を作ったり、自由に生活できる。2011年11月に正式版が発売され、PC版が1000万本以上を販売するなど人気は続いている。

 KickstarterのOculus Riftページにはコメントが相次いでおり、多くが買収に失望を表明している。

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