録画を含めると番組視聴数はリアルタイムの1.2倍に BSアニメは3.5倍 野村総研調査
テレビ番組を録画して後から見る人を加えると、実際の視聴者はリアルタイムの1.2倍になるという調査結果を野村総研が発表した。
テレビ番組を録画で見る人を含めると、実際の視聴数のリアルタイム視聴の1.2倍に──野村総合研究所は4月22日、テレビ視聴実態調査の結果を公表した。テレビ番組を録画して後から楽しむスタイルが定着しており、地上波放送の日本のドラマでは、実際の合計視聴数はリアルタイム視聴数の1.6倍に上っている。
テレビの多様な視聴実態を把握するため、3月に北海道、関東、中京、関西、九州で合計7500人の男女を対象にインターネットで調査した。
地上波放送では、リアルタイム視聴に対し、録画して後から見る分を含めた視聴(録画+リアルタイム視聴)の比率は全体で1.21倍。ジャンル別では海外ドラマが2.04倍と高く、リアルタイム視聴とほぼ同じ数が録画で視聴されている計算だ。日本ドラマも1.63倍、アニメは1.75倍、映画は1.74倍と、録画による視聴がリアルタイム視聴に迫っている。
録画視聴数はジャンルごとに異なり、スポーツは1.11倍、情報番組は1.06倍、ニュースは1.02倍と、ほぼリアルタイムで見られているジャンルもあった。
BS放送は全体で2.02倍。リアルタイムとほぼ同数が録画で視聴していることになる。特にアニメは3.53倍、海外ドラマは3.36倍と、録画による視聴がリアルタイム視聴の2倍以上に上っている。
録画した番組を、タブレットやPCなどテレビ以外の機器で見る割合(地上波・BS放送両方を含む)は4.9%。ジャンル別では、ドキュメンタリーが6.4%、バラエティとアニメが5.3%、スポーツが5.2%。海外ドラマは1.6%と低かった。
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