Facebook、モバイル広告ネットワーク「Audience Network」を発表
ユーザーがFacebook以外のモバイルアプリを使っているときに、Facebookでのアクティビティに基づくターゲティング広告が表示されるようになる。
米Facebookは4月30日(現地時間)、開発者会議「F8」において、モバイルアプリ向け広告ネットワーク「Audience Network」を発表した。現行のニュースフィードのFacebook広告と同様に、Facebookユーザーのアクティビティに基づくターゲティング広告をモバイルアプリで展開できる。
マーク・ザッカーバーグCEOはF8の基調講演で、「Facebookにとって、あなたたち(開発者)のモバイルでの本格的なマネタイズを助けるのはこれが初めてだ」と語った。
Audience Networkの広告は、アプリ内のバナー、インタースティシャル(ページのダウンロード時やアプリの起動時に表示される広告)、ネイティブ(アプリ内に埋め込まれる広告)の3種類で表示される。
例えばFacebook上でバイク関連のページに「いいね!」したユーザーがFacebook以外のモバイルアプリを利用していると、アプリ上にバイクショップの広告が表示されるようになる。こうしたターゲティングがFacebookが行うため、広告主やアプリ開発者にユーザー情報がわたることはない。
Facebookの1〜3月期の業績発表によると、同四半期の広告収入全体に占めるモバイル広告の割合は59%(約13億4000万ドル)だった。
Facebookはこれまで、「モバイルアプリインストール広告」を提供してきた。
Audience Networkは、米GoogleのAdMobや米TwitterのMoPubの競合になる。Twitterは先日、MoPubでのモバイルアプリインストール広告を開始すると発表している。Twitterの1〜3月期の業績発表によると、同四半期の広告収入全体に占めるモバイル広告の割合は80%(約1億8100万ドル)だった。
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