KDDIは5月13日、海上保安庁の船舶上に携帯電話基地局(実験試験局)を開設する実証実験を22日に行うと発表した。外洋における実験は国内初。
鹿児島県主催の総合防災訓練に参加し、十管本部の協力で実施する。南大隅町の海上で巡視船「さつま」に基地局を開設。2GHz帯のオムニアンテナから高台の避難場所に向けサービスを提供する実用性を、電波強度や船の揺れによる品質への影響などの観点から確認する。
総合防災訓練は南海トラフ地震を想定して実施。KDDIは通信障害の早期復旧に向けて車載型基地局、可搬型基地局、無線エントランス回線の増強などに取り組む。陸上の被災状況に左右されない海上からの復旧も検討することで、より迅速な対応を目指す。
関連記事
- 携帯3社、大雪の影響で通信障害相次ぐ 基地局が停止、自力復旧は困難
大雪や暴風の影響で広範囲にわたって発生した携帯電話大手3社の通信障害は17日も続いた。一部で回復した地域もあるが、雪のため人が入れない山間部などで影響が残る。 - 逆転の発想 KDDI、廃棄基地局“売り物に” 処理コストの収益化
KDDIの旧800MHz用基地局は約1万5000。新800Mhz帯用機器に入れ替えるに当たり、機器から抽出できる金属を再資源化することで逆に収益源にできないか考えた。 - 「ドローンは(Googleの)気球よりネット網向き」とザッカーバーグCEO
Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOは、“残りの50億人”のための無線インターネット網にドローン(無人機)を採用するのは気球より向いているからと説明。先行するGoogleの「Project Loon」は気球を採用している。 - Javaの父も開発に加わる“海上無人データセンター”登場
波力と太陽光で発電し、無休で稼働する海上ロボット「Wave Glider」の新モデルが発表された。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.