「音楽は特典に勝てない」と鬼龍院さん ゴールデンボンバー“特典なし”CD、初週売り上げ前作の3分の1以下 それでも「うれしい」
ゴールデンボンバーの“特典ゼロ”CDの初週売上げは、特典付きで販売した前作の3分の1以下に落ち込んだ。鬼龍院さんは「音楽は特典に勝てない」としながらも、自分の意見を通した作品をファンが買ってくれたことが「うれしい」と打ち明ける。
4人組エアバンド・ゴールデンボンバーが、“特典ゼロ”での販売に挑戦した新シングルCD「ローラの傷だらけ」(8月20日発売)の初週の売り上げが明らかになった。オリコンによると、8月13〜24日の販売枚数は推定4万2845枚で、EXILEの新シングルに次ぐ2位につけたが、特典付きで販売した前作の3分の1以下だった。
ボーカルの鬼龍院翔さんは、この結果を受けた26日付けのブログで、「誤解を恐れずに言うと、音楽は特典に勝てない」と分析。一方で、自分の意見を通した作品をたくさんのファンが買ってくれたことが「嬉しい」とつづった。
「何を売ったかわからないまま獲得した1位より嬉しい」
「ローラの傷だらけ」は、3曲の楽曲とそれぞれのカラオケ版の計6曲のみを収録し、ジャケットは真っ白。映像特典、握手会チケットなども付けず、特典ゼロで発売した。発売前のブログで鬼龍院さんは「したかったのは、このCDを買うという行為=曲(歌)のみを買うという行為」「より多くの人に、CDとは、音楽とはを考えてもらうきっかけにしたい」と意図を説明していた。
当初の売り上げ予想は、握手会チケットや懸賞などさまざまな特典を付けて4形態で販売し、発売第一週で15万8000枚を売り上げた前回のシングル「101回目の呪い」の5分の1となる3万枚程度になるとみていたが、ふたを開けてみると4万2845枚と予想の1.4倍で着地。それでも「101回目の呪い」の3分の1以下だ。
鬼龍院さんは26日付けのブログで「CDに音楽以外の特典を沢山つけていたグループが特典を突然一切無くすとこうなるという結果が出た」と受け止め、「誤解を恐れず言うと、僕たちのCDの売り上げ枚数でいうと音楽は特典に勝てない」と分析する。
それでも、特典なしCDを売ったことで「特典に埋れていた音楽と僕もみんなも向き合うことができた。そして皆様のおかげで当初の予想より売り上げはとても健闘した。音楽の力を感じることができてよかった」と振り返る。
ランキング順位にはこだわらないが、「何を売ったかわからないまま獲得した1位より、はっきり自分の意見を無理矢理通し、自分で作った自分の作品を売ってみんなが買ってくれたことの方がはるかに嬉しい」「今回の2位でファンのみんなが喜んでくれるなら僕もそれを見て嬉しいです」とつづっている。
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