Evernote、共同作業機能「Work Chat」などを発表 Web版も刷新
Evernoteが、チームでノートを見ながらチャットできる「Work Chat」や機械学習でコンテンツを解析し、関連情報を提示する「Context」などの新機能を発表。また、Webクライアントのデザインの刷新も発表した。
米Evernoteは10月2日(現地時間)、サンフランシスコで開催の「Evernote Conference」において、幾つかの新機能を発表した。フィル・リービンCEOは「われわれが仕事で使っているソフトウェアやアプリの大多数は、数十年前に作られたメタファーに基づいたものだが、このような時代錯誤の概念から自由になる時が来た」と語った。いずれの機能も年末までに実装される予定だ。
同社はEvernoteで、ユーザーが仕事をするための総合的なワークスペース(作業空間)の提供を目指している。
Webクライアントの刷新(β版)
Webクライアントでは従来、文書の編集中も常にタグやノートのリストが表示されており、広い画面で編集するには新しいウィンドウでノートを開き直す必要がある。新クライアントでは、編集画面右上の拡大アイコンをクリックすることでウィンドウ全体を編集に使えるようになる。
ユーザーは新しいWebクライアントのβ版を試せる。試すには[アカウントの設定]→[ベータ版]で「ベータ版を入手」をクリックする(β期間中は元に戻せる)。
情報共有・共同作業向け機能「Work Chat」
Work Chatは、メッセージ、ノート、ノートブック(以下「コンテンツ」とまとめる)を複数のユーザーで直接共有する機能。ノートなどを共有する設定にすると、共有したメンバーでそのノートを表示しながらチャットできる。
また、共有設定にしているコンテンツを閲覧したユーザーがいると、そのユーザーのプロフィール画像が画面に表示される。職場で同じテーマについて考えている同僚を見つけて相談しやすくなりそうだ。
Work Chatは、Android、iOS、Mac OS、Windowsに対応する。
機械学習アルゴリズムで関連情報を表示する「Context」
Contextは、コンテンツに関連する情報を適宜表示してくれる機能。Evernoteが開発したアルゴリズムが、入力したテキストを解析し、ユーザー自身や同僚(ビジネス版の場合)が過去に作成したコンテンツや、Evernoteのパートナーメディアの記事をその場で提示する。この機能は英語圏でのみ提供する。
Contextの現段階のパートナーメディアは以下の通り。
- Wall Street Journal
- Factiva(Evernote Businessのみ)
- TechCrunch
- CrunchBase
- Fast Company
- Inc. Magazine
- PandoDaily
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