Microsoft、予想を上回る増収減益 Surfaceの売上高は9億ドル超
Microsoftの7〜9月期決算は、純利益はNokiaハードウェア部門買収・統合関連コストがかさんで減益だったが、売上高はクラウドサービスやSurfaceが好調で25%増加した。
米Microsoftが10月23日(現地時間)に発表した2015年第1四半期(7〜9月期)決算は、売上高が25%増の232億100万ドル、純利益は8%減の58億4400万ドル(1株当たり54セント)だった。営業利益は12%増の149億2800万ドルだった。AzureなどのクラウドやSurfaceが好調だったが、Nokiaのハードウェア部門買収やリストラ関連のコスト、11億4000万ドルが純利益を圧迫した。
売上高、純利益ともに、アナリスト予測(売上高は220億ドル、1株当たり純利益は49セント)を大きく上回った。
特に好調だったのは企業向けのOfficeやサーバ製品を扱うコマーシャル部門。Office 365やAzure、Dynamics CRMなどのクラウドサービスの売り上げは128%増と、前期に続けて倍以上の伸びをみせた。
また、Surfaceの売上高が前年同期比127%増の9億800万ドルと好調だった。同社は5月に「Surface Pro 3」を発表し、8月に日本でも発売した。
コマーシャル部門全体の売上高は10%増の122億8000万ドル。一般ユーザー向けOffice(Office 365を含む)の売上高は5%増、SQL Serverなどサーバ製品の売上高は13%増だった。
デバイス&コンシューマー(D&C)部門の売上高は47%増の109億6000万ドル。Surfaceの他、Xboxも好調だった。MicrosoftはXbox OneとXbox 360の内訳を明らかにしていないが、Xbox端末の販売台数は102%増の240万台だった。Windows Phoneの売上高は26億ドル。Lumia端末の販売台数は930万台だった。
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