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ガイナックス、「オネアミス」後の世界描く「蒼きウル」制作開始 来春に“先行短編”公開
ガイナックスが「王立宇宙軍」後の世界を描く「蒼きウル」の制作を開始。来春に先行短編を公開し、18年には本編を世界同時公開する。
ガイナックスは、1987年公開の劇場版アニメーション「王立宇宙軍〜オネアミスの翼」の後の世界を描く「蒼きウル」の制作を開始した。2015年春に先行短編を公開。2018年には本編を世界同時公開する予定だ。
同社の創立30周年企画作品であり、山賀博之さんが前作同様に監督を務める。キャラクターデザインも貞本義行さんが引き続き担当する。
「技術的にも制作方式についても新機軸を打ち出して」いくとしており、製作委員会方式ではなく、シンガポールに「Uru in Blue LLP(有限責任事業組合)」を設置。同LLPを制作主体として、人材や資金を世界から集める計画だ。
山賀監督は、「『蒼きウル』はGAINAXにとっても特別な作品。技術的にも制作方式についても新機軸を打ち出していきます。世界中の新しい技術を使い、世界中の優れたクリエイターたちと一緒に制作していきたい」とコメントしている。
同作品は「王立宇宙軍」の50年後という設定(1993年の山賀監督のインタビューによると、王立宇宙軍のキャラは登場しないという)。1992年に制作が始まる予定だったが資金難から凍結され、97年に再び計画が浮上するものの進展が語られることはなく、幻の作品になっていた。
昨年3月に制作再開が明らかにされた際、貞本さんによる漫画連載も予告されていたが、今回の発表では漫画については明らかになっていない。
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