Facebook、米司法省との提携で児童誘拐情報をニュースフィードに表示
米司法省は、Facebookとの提携により、当局発令の児童誘拐/行方不明発生警告「AMBER Alerts(アンバーアラート)」のFacebookのニュースフィードへの表示を開始した。Googleは2012年から協力しており、Microsoftも間もなくBingで警報を表示する予定だ。
米司法省は1月13日(現地時間)、米Facebookと提携し、米連邦議会設立の児童保護組織「National Center for Missing and Exploited Children(NCMEC)」が発令する児童誘拐/行方不明発生警告「AMBER Alerts(アンバーアラート)」をFacebookのニュースフィードに表示すると発表した。米Microsoftとも提携し、Bingでも近く表示するようになる。
AMBER(America's Missing: Broadcasting Emergency Response) Alertsは、児童誘拐や行方不明事件の発生時に司法省当局が発令する警戒警報で、ラジオ、テレビ、携帯電話などで表示している。
米Googleも2012年から、Google検索およびGoogle Mapsの検索結果に、関連する地域で出されている「AMBER Alert」を表示している。
Facebookは今回の提携により、警報が発令された地域のFacebookユーザーのニュースフィード(モバイルを含む)に、誘拐された児童の顔写真や基本情報を含む警報投稿を表示する。
警報投稿は最新情報に更新されるNCMECのページに直接リンクされており、ユーザーはこの警報をシェアしたり、NCMECに直接情報を提供したりできる。
Facebookは、ニュースフィード上でシェアされたAMBER Alert情報によって誘拐された少女が無事保護された昨年のエピソードを紹介している。カリフォルニア州にあるモーテルのオーナーが、友人がシェアしたAMBER Alertの写真が親子として宿泊している客に似ていることに気づき、警報を発令したバルチモア警察に通報したというものだ。
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