ビジネス向け「Facebook at Work」テスト運用スタート 「友達とつながるように仕事仲間と連絡できる」
Facebookがビジネス向け「Facebook at Work」をスタート。SlackやMicrosoftのYammerのような企業向けコミュニケーション/コラボレーションサービスで、専用アプリも公開された。
米Facebookは1月14日(現地時間)、企業向けサービス「Facebook at Work」のテスト運用を開始したと発表した。専用アプリを米国のApp StoreおよびGoogle Playで公開したが、現時点では先行パートナーのみ利用できる。米MicrosoftのYammerのような企業向けコミュニケーション/コラボレーションツールで、個人で使い慣れているFacebookのサービスをそのまま使えるのが特徴だ。
Facebook at Workでは社内の新着情報がニュースフィードにリアルタイムで表示され、メーリングリストの代わりにグループ機能でプロジェクトについて話し合い、メッセンジャーで社員同士で会話できる。同社は「Facebookを通して友達や家族が繋がるように、仕事の仲間同士で連絡を取り合うことができ、Facebookを通して友達や家族が繋がるように、仕事の仲間同士で連絡を取り合うことができる」としている。
Facebook at Workは「完全に会社など1つの組織内で利用できるように設計されている」という。データは「安全で機密性が高く、個人のFacebookとは完全に分離されており、従業員の間でシェアされた情報は会社内の人々のみがアクセスできる」という。
今後、先行パートナーからのフィードバックを通じて改善を進め、今後の詳細は数カ月内をめどに発表するとしている。
Facebook at Workについては昨年11月に準備中であると報じられていた。米Wall Street Journalによると、Facebookは現在、ごく一部の企業とこのサービスをテストしている段階という。米Googleでコラボレーションサービス「Google Wave」を手掛け、現在Facebook at Workに取り組んでいるラース・ラスムッセン氏はWall Street Journalに対し、社内では長年Facebook at Workを使っていると語った。
Wall Street Journalによると、基本的な使い勝手は一般向けFacebookと同じだが、広告は表示されず、Facebookがユーザーデータを収集することもないという。正式版の料金体系や金額などはまだ不明だ(恐らく有料になる)。
サポートページによると、仕事用のアカウントは個人用と同じ実名にでき、ユーザーは2つの同じ名前のアカウントを持つことになる。仕事用と個人用のアカウントを関連付けすることで、両方に同時にログインできる。
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