auから「ガラホ」登場 姿はガラケー、中身はAndroid「AQUOS K」 LTE対応、テザリングも
「AQUOSケータイにスマホが入った『ガラホ』」が登場。ガラケーの姿ながらAndroidを搭載した「AQUOS K」がauから発売される。
KDDIは1月19日、冬モデルの新機種として、折りたたみ式のフィーチャーフォン端末ながらAndroidを搭載した「AQUOS K」(シャープ製)を2月下旬に発売すると発表した。フィーチャーフォンとして国内で初めてLTEに対応。テザリングも可能だ。「AQUOSケータイにスマホが入った『ガラホ』」だと、田中孝司社長は説明している。
通話用にフィーチャーフォンを、動画やWebコンテンツ閲覧にタブレットを使っているユーザーなどの利用を想定した端末。トップ画面からメニューを開き、「Webブラウザ」「アプリ」「カメラ」といった項目を選ぶなど、フィーチャーフォンの操作感でスマホを利用できる。
タッチパネルは非搭載だが、テンキー上で指をすべらせるとタッチパッドのように操作できる「タッチクルーザーEX」を搭載。画面上のポインタなどを、テンキー上から操作できる。
アプリは、Webブラウザや「auナビウォーク」「LISMO」などをプリインストール。Google Playなど外部のアプリストアには対応しないが、専用にカスタマイズした「auスマートパス」から追加アプリをダウンロードできる仕様で、「LINE」などを提供する予定という。「EZweb」は利用できない。
約3.4インチ液晶ディスプレイ、Android 4.4、クアッドコアCPU、約1310万画素CMOSカメラを搭載。サイズは約51(幅)×113(高さ)×16.9(厚さ)ミリ、連続待受時間は約470時間(LTE)。料金はスマートフォン向けの「カケホとデジラ」か「LTEプラン」から選べる。最大4年間、利用料金から1000円(税別)を割り引く「AQUOS Kスタート割」を実施。55歳以上なら、従来プランより割安な「シニアプラン」も選べる。
au、今後のフィーチャーフォン戦略は
同社は冬モデルとして、フィーチャーフォン新機種「GRATINA2」(京セラ)も発表。あわせて2機種のフィーチャーフォンを新規に投入した。スマートフォン市場が頭打ちになりつつある中、“ガラケー”に残っているユーザーのニーズも取り込む構えだ。
今後のauでのフィーチャーフォンの扱いについて田中社長は「はっきり決めてないのが本音。お客さんが『(スマホではなく)ガラホでもいいんだ』ということであれば、そっちに大きくシフトすることはあると思うが、どっちにするかまで最終判断していない」と話すにとどめた。
関連記事
- au冬モデルは“ガラケーユーザー”に照準 鈍化するスマホシフト、再加速なるか
auが初のシニア向け・ジュニア向けのスマホを投入。ガラケー端末ながらAndroidを搭載した「ガラホ」も開発し、鈍化しているスマホシフトを再加速させる狙いだ。 - KDDI、スマホ向け新ポータル「Syn.」 買収したnanapiやナタリー参加 「オープンなインターネットをスマホにも」
KDDIがスマホ向け新ポータル「Syn.」(シンドット)を発表。買収した「ナタリー」や「nanapi」など10以上のスマホサービスを連携させ、新たな“ポータルサイト”を構築しようという構想だ。 - au新料金は“横並び”? データは「スーパーお得」、音声は「少し高い気も」 KDDI田中社長
「われわれは3番目なので、他社と比較できる」――auも通話・データ定額を発表。データ定額は一部プランでドコモ、ソフトバンクより割安に抑えた一方、通話定額は2社と全く同じ料金だ。 - KDDI夏モデルは大画面に高速通信 電子マネー「au WALLET」は「使わなきゃ損」
KDDIがau夏モデルスマートフォンと電子マネー「au WALLET」などの新サービスを発表した。キャリアごとの差が見えにくくなる中、ネットワークの安定性や速さだけにとどまらない総合的な満足度を追求していきたいという。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.