ニュース
YouTube、メイン再生プレーヤーをFlashからHTML5にようやく移行
YouTubeが、2010年からテストしていたHTML5ベースの動画プレーヤーをFlash Playerに換えてデフォルトプレーヤーにしたと発表した。
米Google傘下のYouTubeは1月27日(現地時間)、これまで米Adobe SystemsのFlash Playerにしていた同サイトのメイン再生プレーヤーをHTML5に移行したと発表した。
GoogleのChrome、米MicrosoftのInternet Explorer(IE)11、米AppleのSafari 8、米MozillaのFirefoxのβ版でのYouTube動画はHTML5ベースのプレーヤーで再生されるようになる。
同社は2010年1月、Flash Playerをサポートしない、例えばiPhoneなどでも動画を再生できるという理由でHTML5ベースの動画プレーヤーをテスト公開した。だが、テストの結果、まだFlashでなければ使えない機能があるとしてメインプレーヤーはFlashのままにしてきた。
今回移行に踏み切ったのは、HTML5がAdaptive Bitrate(ABR)をサポートしたことが大きいという。 ABRは、ユーザーのネット環境に合わせて動画品質を調整する技術で、これをサポートすることで、 MediaSource Extensionsを使ってXbox、PS 4、Chromecast、Webブラウザでのなめらかなライブストリーミングが可能になるという。また、ビデオコーデック技術「VP9」のサポートも移行の理由の1つという。
関連記事
- HTCのファインダーレスカメラ「RE」、YouTubeのライブストリーミングに対応
HTCの潜望鏡型のお手ごろビデオカメラ「RE」が、アプリのアップデートでYouTubeのライブストリーミング配信に対応した。防水なので水中からのライブも配信できる。 - YouTube、全動画をWebM形式に変換すると発表
YouTubeは、新たにアップロードされる動画および既存のすべての動画をWebMのビデオコーデックVP8に対応するよう変換する計画だ。H.264のサポートは継続する。 - YouTube、ライブ動画サービス「YouTube Live」をスタート
YouTubeがUstreamやニコニコ生放送のようなライブ動画サービスを立ち上げた。 - Google、「Google TV」用テンプレートをFlash版とHTML5版でリリース
Googleが、WebサイトをGoogle TVに最適化するためのテンプレートとUIライブラリを公開した。 - YouTube、当面はFlash Playerをメインに――HTML5はまだ発展途上と説明
AppleとAdobeのFlashをめぐる争いが続く中、Google傘下のYouTubeが、メインプレーヤーとしてFlashを使い続けると宣言し、その理由を「HTML5はまだ機能不足」と説明している。 - YouTube、HTML5動画プレーヤーをテスト公開
YouTubeのHTML5動画プレーヤーはFlashがなくても動画を再生できるが、まだ初期段階で制限もある。 - Facebook、ページにYouTubeチャンネル代わりに使える「動画」タブを追加
Facebookページに「動画」タブが追加された。ページオーナーは動画をアップロードして「注目の動画」や「プレイリスト」などを作ってYouTubeチャンネルのように使える。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.