Facebook、売上高は3期連続で過去最高を更新 モバイル広告が広告収入の7割に
Facebookの10〜12月期決算は、モバイル広告が好調で予想を大きく上回る増収増益となった。
米Facebookが1月28日(現地時間)に発表した2014年第4四半期(10〜12月)の決算は、モバイル広告が好調で、売上高が3期連続で過去最高を更新した。売上高は前年同期比49%増の38億5100万ドル、純利益は34%増の7億100万ドル(1株当たり25セント)だった。非GAAPベースの純利益は86%増の15億1800万ドル(1株当たり54セント)だった。
売上高、非GAAPベースの純利益ともにアナリスト予測(売上高が37億8000万ドル、非GAAPベースの1株当たり純利益が48セント)を上回った。
非GAAPベースの営業利益率は前年同期と同じ58%だった。
広告による売上高は前年同期比53%増の35億9000万ドルで、総売上高の93%を占める。モバイル広告が広告収入全体に占める割合が前期の66%から69%に拡大した。
日間アクティブユーザー数(DAU)は18%増の8億9000万人、月間アクティブユーザー数(MAU)は13%増の13億9000万人、モバイルからのDAUは34%増の7億4500万人、MAUは13%増の11億9000万人だった。モバイル端末からだけアクセスするユーザーのMAUは78%増の5億2600万人だった。
2014年通年では、売上高は58%増の124億7000万ドル、純利益はほぼ倍増の29億4000万ドル、MAUは13%増、DAUは18%増、モバイルのMAUは26%増、モバイルのDAUは34%増だった。2012年の株式公開後、3年目にして売上高が100億ドルを超えた。
マーク・ザッカーバーグCEOは発表文で「2014年は多くを達成した。われわれはさらに世界を接続していく」と語った。同氏は業績発表後の電話会見の冒頭で、向こう10年間の成長のために多くの投資を行っていると強調した(同四半期の純利益は前期比17%減)。
電話会見の質疑応答では、同社が7日に発表した動画の統計数字に関連する質問が多かった。動画広告による売上高などの具体的な数字は出なかったが、シェリル・サンドバーグCOO(最高執行責任者)は「1日当たり30億本の動画が視聴されているという数字(全四半期の3倍)は、ユーザーが動画を好んでいることを示している。動画広告を拡大する機会があるということだ」と語った。
Facebookは同日、NFLとの提携によるスーパーボウルの動画を含む「Super Bowl Experience」サービスを発表した。
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