ニュース
NVIDIA、自動運転カーシステム「DRIVE PX」の開発者キットを5月に1万ドルでリリース
NVIDIAが、自動運転カー向けコンピュータシステム「DRIVE PX」の開発者キットを5月に1万ドルでリリースする。TFLOPS級のモバイルプロセッサ「Tegra X1」を2基搭載し、ディープラーニングで精度が上がっていくシステムという。
米NVIDIAは3月17日(現地時間)、自動運転カー支援システム「DRIVE PX」の開発者キットを5月に公開すると発表した。価格は1万ドル(約12万円)。
DRIVE PXは、TFLOPS(テラフロップス)級性能を持つ同社の新モバイルプロセッサ「Tegra X1」を2基搭載し、12台のカメラの映像入力を機械学習機能で高速処理することで、広範囲なADAS(Advanced Driver Assistance Systems)情報をリアルタイムで提供できるという。
DRIVE PXの開発環境には同社が「DIGITS」と名付けたディープニューラルネットアークのSDKやビデオキャプチャ・プロセッシングライブラリが含まれる。DIGITはディープラーニング(深層学習)トレーニングシステムで、ビデオデータの解析結果から学習することで判断性能を自動的に上げていく。
同キットの提供対象は、自動車や自動車部品メーカー、研究機関など。NVIDIAのGPU技術などを採用する自動車メーカーパートナーとしては、Audi、ホンダ、BMW、Teslaなどがある。
関連記事
- NVIDIA、4K Android TVゲームコンソール「SHIELD」を5月に199ドルで発売へ
NVIDIAがテラフロップス級SoC「Tegra X1」を搭載するAndroid TVゲームコンソール「SHIELD」を発表した。価格は199ドル(約2万4000円)で5月に発売する。 - Uber、自動運転カー開発でカーネギーメロン大学と提携
配車サービスのUberが、自動運転カーの研究開発を目的とする先進技術研究所の設立を発表した。カーネギーメロン大学との提携で、同大学キャンパス近くに開設する。 - Tegra K1もApple A8Xも圧倒する高性能へ――NVIDIA、世界初“1TFLOPS”モバイルプロセッサ「Tegra X1」
NVIDIAがTegra K1の後継となるSoC「Tegra X1」(開発コード名:Erista)を発表。最新世代のGPU(Maxwell)を採用し、スマートデバイス向けSoCでは現在最速クラスの同社Tegra K1やApple A8Xを圧倒する性能が得られる。この高性能を車載システムにも生かす戦略だ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.