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「境界のないセカイ」発売中止にLGBT団体がコメント「作品の描写に問題はない」
男女が性別を変えられる未来を描いた漫画作品「境界のないセカイ」の単行本発売中止に関連し、LGBT団体のレインボー・アクションが、「作品の描写に問題はない」とコメントを発表した。
男女が性別を変えられる未来を描いた漫画作品「境界のないセカイ」が、漫画アプリ「マンガボックス」(ディー・エヌ・エーが運営)での連載が打ち切られ、講談社からの単行本発売中止が決まったことに関連し、LGBT団体「レインボー・アクション」が3月18日、「作品の描写に問題はない」とサイトでコメントを発表した。
作者の幾夜大黒堂(いくやだいこくどう)さんは自身のブログで、講談社が単行本を発売中止した理由について、マンガボックスの担当編集から聞いた話として、「作品中の男女の役割の描き方について、性的マイノリティの個人・団体からのクレームを回避したい」との意図があったと説明していた。
レインボー・アクションはこれを受け、「この作品の性に関する描写に、他の作品と比べて特段の問題があるとは思われない」とコメント。「『性的マイノリティの団体・個人の圧力』という多分にフィクショナルな理由に基づいて表現行為に自粛を迫ることがもしあったなら、それは表現の自由を抑圧するもので、『性的マイノリティの団体・個人』を怪物視・あるいは怪物化し、性に関する差別を助長するものに他ならない」と指摘している。
講談社広報室は、同作の単行本発売中止について「編集上・販売上の理由で発売中止を判断した」とコメントするにとどめている。
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