「読ませる」──官邸ドローン事件・容疑者が描いた漫画「ハローワーカー」に注目集まる 失業や高齢化テーマ
首相官邸ドローン事件の容疑者が描いたとみられる漫画に注目が集まっている。少子高齢化や失業をテーマにした短編2本で、「うまい」「読ませる」などの感想が寄せられている。
首相官邸でドローンが見つかった事件で、威力業務妨害の疑いで逮捕された福井県小浜市の男(40)のものとみられるブログに、自らが描いたという漫画が紹介されている。少子高齢化や失業をテーマにした短編2本で、「うまい」「読ませる」などと読者の関心を集めている。
漫画は「ハローワーカー」(全30ページ)と、その続編「禁老区」(全32ページ)の2本。「ニコニコ静画」で昨年11月、「Yasprey」という作者名で公開されている。「ハローワーカー」の紹介文には「2005年ごろに書いた投稿用読み切り。コミックスタジオ使用するも四苦八苦…たしかヤンマガとかに送って落選…」と書かれており、「禁老区」も05年ごろ投稿して落選したという。
「ハローワーカー」は、国家が高齢者を殺害し、浮いた予算を子育てに回して少子高齢化を解決することを目的とした「老人駆除法」という法律が存在する「20XX年」の日本を描いた漫画。老人駆除部隊は失業者により成り立っており、職探しに困っていた中卒・フリーターの男性がハローワークを訪れて老人駆除部隊にスカウトされ、虐殺に手を染めていく様子を描いている。
「禁老区」はその続編。首都圏の高齢者の「老人刈り」を完了した部隊が地方に侵攻。駆除しようとした高齢者3人に姫路城の天守閣内に逃げられる。3人は天守閣から老人駆除法の廃止を訴える――というストーリーだ。
それぞれ、緊張感や驚きのある生々しい作品で、人の動きや表情、背景なども生き生きと描かれている。閲覧したユーザーからは、「絵上手いなぁ」「面白い! 読ませる漫画だわ」「面白いけど掲載はできないだろうな…」などの感想が寄せられている。
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