ドコモ、パスワード不要の新認証「FIDO」に対応 「dゲーム」など、指紋や虹彩認証でログイン可能に
パスワード不要の新認証方式「FIDO」の標準化を推進している団体にドコモが加盟。まずAndroid端末4機種でFIDOに対応し、「dゲーム」などで生体認証によるログインや決済ができるようにする。
NTTドコモは5月26日、パスワードを入力することなく、公開鍵暗号と生体認証などの技術を利用したオープンな新認証方式「FIDO」の標準化を薦める業界団体「FIDO Alliance」にボードメンバーとして加入したと発表した。まずAndroid端末4機種でFIDOに対応。「dビデオ」などドコモのサービスで、生体認証によるログインや決済ができるようになる。
FIDO Allianceには、米Microsoft、米Google、米Qualcomm、英ARM、韓国Samsung Electronicsなど約200社が加盟している。
ドコモは昨年から端末とサービスを「FIDO 1.0」に対応させる開発を進めており、「Galaxy S6 edge SC-04G」「Galaxy S6 SC-05G」「ARROWS NX F-04G」「AQUOS ZETA SH-03G」の4機種でFIDOに対応している。
Galaxyシリーズでは27日から、ARROWS NX、AQUOS ZETAでは28日の発売と同時に、「dゲーム」「dミュージック」「dブック」などドコモのサービスで、指紋や虹彩などの生体情報を利用したログインや決済ができるようになる。FIDOを活用し、指紋と虹彩という異なる生体認証方式をオンライン認証に対応させるのは世界初という。
同社は今後、FIDO仕様策定やエコシステムの発展に貢献していくとともに、パートナー企業やサードパーティーサービスへの対応拡大を図る。「FIDOに対応した端末やサービスの提供を通じて、パスワードのいらない世界の実現を目指す」としている。
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