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Mozilla、FirefoxでFlash Playerを(一時的に)ブロック
Mozillaが、Adobe Flash Playerの一連の脆弱性が修正されるまで、Firefoxで一時的にFlash Playerをブロックすると発表した。
Mozillaは7月13日(現地時間)、Firefoxのアップデートにより、初期設定ですべてのバージョンのFlash Playerをブロックしたと発表した。
同社でFirefoxのサポート責任者を務めるマーク・シュミット氏は自身のTwitterアカウントで、「大ニュース!! 現在、Firefoxでは初期設定でFlashの全バージョンがブロックされています」とツイートし、ブロック告知ページへのリンクを追加した。
その後、「Flashのブロックは、Adobeが公になっている脆弱性に対処するアップデートをリリースするまでの一時的なものだ」と補足した。
これは、ここ最近相次いだFlashの脆弱性発覚と、Adobeによる対応の遅さを受けたもの。7日に伊Hacking Teamが発表した顧客データ流出で発覚した脆弱性に対処するパッチを米Adobe Systemsが提供したのは発覚から1日後だった。
しかも、このアップデートでは完全に対処できず、Adobeは12日にさらなるアップデートを予告し、14日に新たなアップデートをリリースした。
MozillaがFlash Playerのブロックを発表したのは、Adobeがさらなるアップデートを予告した後だった。
本稿執筆現在、Adobeが修正アップデートをリリースしてから約8時間たったが、Mozillaあるいはシュミット氏からはまだ、ブロックを解除したという発表はない。
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