ニュース
日立、琵琶湖の排水施設にHMD&ARの保守点検サービス導入 現場作業を安全・確実に
琵琶湖の排水施設の保守・点検作業に、ヘッドマウントディスプレイやARを用いた日立製作所のクラウド型サービスが導入される。
日立製作所は10月2日、拡張現実(AR)やヘッドマウントディスプレイ(HMD)などを活用した保守・点検サービス「Doctor Cloud/巡回・点検支援システム」を琵琶湖開発総合管理所に来年3月から導入すると発表した。現場作業の効率化やヒューマンエラーの防止に役立てるという。
目線カメラが付いたHMD、AR技術、クラウドによる作業履歴の管理――などを組み合わせたサービス。機器や設備に貼ったマーカーをカメラで読み取ると、作業内容のナビゲーションをHMDの画面上に表示する。目線を動かす必要がなく、両手も使えるため、現場作業の効率化・安全性向上につながるとしている。離れた場所から監督者が複数拠点に同時に指示できる通信機能も備える。
水資源機構 琵琶湖開発総合管理所が運用管理する大同川排水機場(滋賀県・東近江市)、米原排水機場(同県・米原市)の2カ所で導入する。大雨で水位が上昇するなどの緊急時に、経験の浅い職員でも迅速・確実に排水作業ができるようにサポートするという。
関連記事
- 日立、人工知能とビッグデータ活用で三菱東京UFJ銀行の生産性向上支援
日立製作所は、三菱東京UFJ銀行の行員から行動データを収集して人工知能で分析し、生産性の向上につなげる取り組みを支援する。 - エプソン、業務用スマートヘッドセット「MOVERIO Pro」 工場や作業現場での利用に特化
シースルーレンズを通して、視界を遮らず画像や映像を表示できる業務用スマートヘッドセットをエプソンが発売する。工場や作業現場での長時間利用に特化する。 - 空中に手書きで文字入力する指輪型デバイス、富士通研が開発
文字入力やアプリ操作ができる指輪型ウェアラブルデバイスを富士通研究所が開発した。作業現場での利用を想定し、2015年度中の実用化を目指す。 - カンタス航空、ファーストクラスでSamsungの「Gear VR」利用サービス
カンタス航空は、ファーストクラスのサービスとして、SamsungのHMD「Gear VR」で観光地のバーチャルツアーなどを楽しめるサービスを試験提供する。 - Google Glassを航空機の整備に活用 JALとNRIが実証実験
JALとNRIが、Google Glassを活用した業務スタイルの実証実験を開始。航空機の整備士などJALの実務スタッフが装着し、現場作業の効率向上や負担軽減を図る。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.