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NEC、防犯カメラに映る混雑状況“見える化”技術 人の流れから異常を検知C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2015

防犯カメラの映像から混雑状況を把握する技術を、NECが「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2015」に出展している。

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 NECは、防犯カメラの映像から混雑状況を把握する「群衆行動解析技術」を「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2015」(東京国際フォーラム、13日まで)に出展している。混雑状況を人工知能(AI)で解析し、人混みの密度をサーモグラフィーのように表示する。

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群衆行動解析技術
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 防犯カメラの群衆映像を人の固まりの集合として捉えることで、AI技術で過去の映像と照合し“固まり”の中に「どれくらいの人が写っているか」を推測し、群衆の状況や混雑度を高精度に把握する。1人ずつ認識する従来の技術は、混雑するほど精度が落ちたが、新技術はその心配がなく、プライバシー保護の観点からも有用だという。

 解析の結果は「群衆密度」「動き情報」「群衆流量推定」として出力。中央の制御室でモニタリングし、混雑場所に係員を派遣したり、周辺のデジタルサイネージに混雑状況を表示したりできる。人が倒れて周囲に人だかりができると、「群集密度」が急上昇することを利用し、異常を察知した係員が駆け付ける――などの仕組みも用意する。

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「群衆密度」「動き情報」「群衆流量推定」を出力
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人が倒れた場合などの異常も感知

 同技術は、今年3月に東京都豊島区が導入済み。東日本大震災の経験を踏まえ、災害時の混雑をモニタリングし、帰宅困難者の誘導に役立てる方針だ。

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