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「電子出版権」侵害で初の逮捕 「ONE PIECE」発売前に無断でネット公開

ジャンプ発売前にONE PIECEをネットに無断公開した中国人3人が逮捕された。電子出版権侵害での逮捕は初めて。

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 コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)によると、発売前の漫画誌掲載作品を無断でネット上で公開したとして、京都府警は11月13日までに、著作権法違反(複製権、公衆送信権、出版権の侵害)の疑いで都内の中国人の男3人を逮捕した。

 ACCSによると、電子書籍にも「出版権」を認めた改正著作権法が今年1月に施行されて以来、電子出版権の侵害容疑での逮捕は初めて。

 調べによると、男らは今年10月29日、「週刊少年ジャンプ」(集英社)に連載中の作品「ONE PIECE」の紙面をWebサイト「mangapanda」に掲載しようと企て、掲載誌の発売前にデジタル化し、画像ファイルを無断でアップロードし、不特定多数のユーザーに対して送信できる状態にし、作者の著作権と出版社の出版権を侵害した疑いがもたれている。

 改正著作権法では、電子書籍にも出版権を認め、著作者と契約を結んだ出版社やネット事業者などが電子海賊版の差し止めを行えるようにした。以前は電子海賊版による著作権侵害に関しては作者本人のみが対抗でき、出版社には法的根拠がなかった。

 集英社は「非常に大きな進展と受け止めている。著作者が心血を注いで作り上げた作品を正しい形で読者に届けるという出版社の役割を果たすため、引き続き海賊行為に関しては厳正に対応していく」とコメントしている。

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