“秘密結社”などとも呼ばれ、起源も全貌も謎が多い「フリーメイソン」。その会員名簿200万人分がネットで公開された。ただし現在のものではなく、1733〜1923年の190年間の、英国を中心としたロッジ(支部)の会員名簿だ。
公開したのは英国の家系情報サイトAncestry。同サイトに登録すれば過去のフリーメイソン会員情報を検索できる。英Telegraphによれば、名簿の中には技術者や農民といった庶民から、警察官、国会議員、司祭、インドの王子まで含まれているという。
名簿には会員の氏名、職業、居住地、入会年月日が記されており、例えば第2次世界大戦時に英国を率いたウィンストン・チャーチルは、1901年5月、26歳の時にスタッドホルムのロッジでフリーメイソンに入会したと記されている。作家のオスカー・ワイルドなども含まれているという。
フリーメイソンの正確な起源は謎に包まれているが、中世英国の同業組合(ギルド)から発生したのではないかと考えられている。かつては秘密を守り、儀式とシンボルを重んじることで存続してきた一方で、現代のフリーメイソンは情報公開に熱心になっており、United Grand Lodge of England(イングランド総支部連合)やGrand Lodge of Japan(日本総支部)など、公式Webサイトを持っているロッジも多い。
もっともフリーメイソンをめぐっては、現在までの詳しい活動内容など、いまだに明かされていない謎も多い。例えば前出のTelegraphは、公開された名簿から多数のタイタニック号関係者が見つかったことから、沈没後の救助活動の不備と関係があるのでは――という(かなり無理な)うわさを伝えている。
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