mmbiは11月27日、スマートフォン向け放送サービス「NOTTV」を来年6月30日で終了すると発表した。2012年4月にスタートしたが、ネット映像配信の普及などもあり、「当初想定していた会員数の獲得に至らず、今後の事業継続が困難な見込み」として終了を決めた。
同社によると、今年9月末現在の契約数は154万4142件。
同社にはNTTドコモやフジテレビジョン、日本テレビ放送網、テレビ朝日、東京放送ホールディングス、電通などが出資し、停波した地上アナログTVのVHF帯を使った新しい有料放送サービスとしてスタートした。
だが対応デバイスがNTTドコモのスマートフォンなどに限られた上、ネットによる動画配信サービスの普及が進み、苦戦を強いられていた。昨年7月には無料チャンネルを追加するなどしていたが、2015年3月期の決算は売上高156億円に対し502億円の最終赤字を計上するなど、経営も不振に陥っていた。
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