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小型ビジネスジェット機「HondaJet」、米・安全基準満たす 年内に納入開始
小型ビジネスジェット機「HondaJet」が、米国連邦航空局の安全基準を満たす「型式証明」を取得。25機が最終組立工程にあり、年内に納入を始める。
ホンダ エアクラフト カンパニー(HACI)は12月9日、小型ビジネスジェット機「HondaJet」が、米国連邦航空局(FAA)から安全性や耐空性を示す「型式証明」を取得したと発表した。認可にともない、顧客への引き渡しを順次進める。
同機は7人乗りの小型ビジネスジェット機。左右の主翼上面に2基のエンジンを搭載し、クラス最高水準の速度(時速778キロ)と低燃費(航続距離2185キロ)を実現したという。1986年に航空機用エンジンの研究・開発に着手し、30年を経て販売につなげた。
型式証明の取得により、顧客への引き渡しが可能となる。認可までに、同社は米国内70カ所以上の空港や試験施設を使用し、3000時間以上の試験飛行を実施。藤野道格社長は「全くのゼロからHondaJetを設計・開発し、これまでにないチャレンジだったが、型式証明の取得は非常に大きなマイルストーンを達成したと言える」とコメントした。
現在、HACIの生産工場(ノースカロライナ州・グリーンズボロ市)では、25機が最終組立の工程にあり、個人や企業の自家用機として、年末に出荷を予定している。
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