ニュース
10メートル離れた複数機器にワイヤレス給電 KDDIなど、CESでデモ展示
KDDIと米ベンチャーOssiaはCESで、最大約10メートル先の機器に充電できるワイヤレス給電技術「Cota」のデモ展示を行う。
KDDIと、KDDIが出資している米スタートアップ企業のOssiaは、広範囲にある複数の機器を同時に給電できるワイヤレス給電技術「Cota」の技術を活用した給電システムのデモンストレーションを、「2016 International CES」(1月6〜9日、米ラスベガス)で行う。
CotaはOssiaの独自技術。2.4GHz帯の周波数を使用したチャージャー(送電)とレシーバー(受電)で構成され、送信圏内にある複数の機器に同時に給電できる。最大約10メートル離れても最大1ワットまで給電でき、障害物があったり受電側が移動していても給電できるという。家庭内や学校、企業、医療機関などでの利用を想定している。
デバイスメーカーや開発者向けに、チャージャーやレシーバー、給電を操作するためのクラウドやモバイルアプリケーションの開発環境など総合的なプラットフォームを提供する計画。レシーバーは非常にローコストで実装できるという。
CESではOssiaのブースでデモを実施。スマートフォンのバッテリーケースやIoTデバイス内のバッテリーなどが、「au ID」や専用アプリで認証された上で、ワイヤレスに給電される様子をのデモを行う。
関連記事
- 外出先でもワイヤレス給電 Qi対応のモバイルバッテリー発売
ワイヤレス給電規格「Qi」に対応したモバイルバッテリーがスペックコンピュータから発売された。 - 「3DS LL」をワイヤレス充電対応にするジャケット発売
スペックコンピュータが「ニンテンドー3DS LL」をワイヤレス充電に対応させるQiレシーバーを発売。価格は2310円。 - 国内初の車載用ワイヤレス充電器、デンソーが発売 Qi対応
デンソーは国内初の車載用ワイヤレス充電器を4月1日に発売する。 - スターバックス、シリコンバレーの店舗で無線充電サービスを開始
米Starbucksが、ボストンでテストしてきたPMA規格の無線充電サービスをシリコンバレーでも開始した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.