Lenovo、GoogleのAR(拡張現実)技術「Project Tango」搭載スマートフォンを今夏発売へ
Motorola Mobilityを傘下に持つLenovoが、GoogleのAR技術「Project Tango」採用のコンシューマー向けスマートフォンを今夏発売する。
中国Lenovoは1月7日(現地時間)、CES 2016において、米Googleが開発する3D認識・AR(拡張現実)技術「Project Tango」搭載の初のコンシューマー向けスマートフォンを今夏発売すると発表した。価格は未定だが、500ドル前後になる見込みという。
Project Tangoは、Googleが2014年に発表した、モバイル端末に人間と同じような空間・運動把握能力を持たせる取り組み。Android端末のカメラやセンサーで周囲をリアルタイムでマッピングして画面上にAR環境として再現し、道案内やゲームに活用しようというものだ。韓国LG Electronics製の開発者用タブレットは販売されているが、スマートフォンはまだ発売されていない。
このプロジェクトは、もともとはGoogleが2012年に買収したMotorola Mobilityのチームが立ち上げたものだ。GoogleはMotorola Mobilityを2014年にLenovoに売却したが、同プロジェクトに取り組むATAPチームはGoogle内に留めた。
7日のデモでは、家電小売り企業の米Lowe'sが開発した、Project Tangoを応用して家電製品を家庭内のどこに配置するかを検討するためのアプリが披露された。カメラで取り込んだキッチンの映像に、3Dの製品を仮置きしてみることができる。
Googleは、Project Tangoのエコシステム拡大を目的に、Project Tangoのアプリのアイデアを広く募集している。応募はこちらから。締め切りは2月15日だ。採用されると、Googleからの技術的、資金的サポートを受けられる。
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