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MS OfficeのデザインがEFFの「バカげた特許」に
Microsoft Office文書を縮小・拡大できるスライダーが、電子フロンティア財団(EFF)の「今月のバカげた特許」に選出されていた。
「今月のバカげた特許」を毎月選んでいる電子フロンティア財団(EFF、Electronic Frontier Foundation)は、2015年12月のバカげた特許に、Microsoftのスライダーに関するデザイン特許を選定している。
この特許は2007年に米国でMicrosoftが取得したものだ。文書をスクロールするためのスライダーに「−」と「+」のマークをつけ、文書の縮小・拡大をできるようにするというものだ。
デザイン特許は、機能に関わらず見た目だけに関する特許を対象としており、EFFはデザイン特許そのものが特許の名に値しないと疑問を呈している。Microsoftは最近になって、この特許を侵害しているとしてCorelのHome Officeを訴えており、これが「バカげた特許」に選定された主な理由のようだ。
この訴えが認められると、Corelはソフト全体に関わらない、ただ見た目の一部に関する侵害だけで、Home Office全体の利益を賠償として支払わなければならないとEFFは主張している。
EFFはデジタル社会における発言の自由を守るために1990年から活動している非営利団体。過去の「今月のバカげた特許」も、お笑いというよりは、デジタル社会の自由を侵害するようなものが多くみられる。
2016年1月の「今月のバカげた特許」は、「物理的ファイル共有をソーシャルネットワークで行うための特許」。
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