OS X El Capitanの次期バージョンではEvernoteのデータ取り込み機能がサポートされることが明らかになった。
初出はITmedia PC USERに掲載された、Apple幹部へのインタビュー(林信行氏執筆)記事だが、MACお宝鑑定団の記事経由で米国のネットメディアAppleInsiderに伝えられ、海外でも話題となっている。
OS X、iOSと共通で使える「メモ」アプリは、iCloudなどのアカウントに紐付いたメモ書きアプリで、El Capitanからはこれまでのプレーンテキストからリッチテキストに変更され、写真や動画も追加可能になった。
このことから、クラウドベースのメモツールとしてのEvernoteの領域にAppleが進出しようとしているとの観測もされていた。
PC USERの記事中、OS XとiOSのマーケティングを統括するAppleのブライアン・クロール副社長が、強化されたメモ機能を説明。林氏がそれによってEvernoteを使わずにメモを使うことが多くなったと返すと、間もなく「メモ」に「Evernote」の情報を取り込む機能を追加する予定だとクロール氏は述べている。
MACお宝鑑定団では、OS X El Capitan 11.4の新メニュー「Import Notes」にEvernoteのエクスポート形式取り込み機能が含まれるだろうと、さらに詳しく予想している。
Evernote資産の取り込みをApple幹部が公式宣言したわけだが、AppleとEvernoteとの間にどのような提携関係ができているのか、もしくはないままで進められているのか、興味深い展開になってきた。
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