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東海道・山陽新幹線に新型「N700S」 JR東海、2020年度に導入へ

JR東海が東海道・山陽新幹線の新型車両「N700S」を2020年度に導入する方針を発表。小型・軽量化を進めるほか、ブレーキシステムなど安全面の機能を強化する。

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 JR東海は6月24日、東海道・山陽新幹線の新型車両「N700S」を2020年度に導入する方針を発表した。18年度3月に試験車を完成させる。小型・軽量化を徹底し、16両編成の総重量を700トン以下に抑えたほか、ブレーキシステムなど、安全面の機能を強化した。

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N700系を踏襲し、先端形状を新たに開発

 先頭車両はこれまでのN700系の形を踏襲しながら、新たに「デュアルスプリーム ウィング形」を採用するなどして、騒音や走行抵抗を抑える。炭化ケイ素(SiC)素子を使った半導体を駆動システムに搭載し、小型・軽量化を徹底したことで、従来より消費電力量を7%削減できるという。

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全ての普通座席にモバイル用コンセント

 自動列車制御装置(ATC)とブレーキシステムを改良し、地震時のブレーキ距離を短縮できるほか、振動検知装置の機能も向上させた。車内で異常が起きた場合は、防犯カメラの映像を指令室で確認し、乗務員に知らせる仕組みも備えている。

 振動を抑える装置をグリーン車に搭載し、モバイル用コンセントを全座席に設置するなど、客室サービスの向上も行う。

 「N700S」の「S」は、シリーズで最高の新幹線車両を意味する「Supreme」(最高)を表現しているという。

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