「あわてて立ち止まらなくてもポケモンはすぐには逃げません」 消費者庁と総務省、Pokemon GOに注意喚起
「あわてて立ち止まらなくても、ポケモンがすぐ逃げてしまうわけではありません」――消費者庁と総務省が、「Pokemon GO」プレイ中の事故に注意を呼び掛ける文書を発表した。
「あわてて立ち止まらなくても、ポケモンがすぐ逃げてしまうわけではありません」――消費者庁と総務省は7月27日、「Pokemon GO」プレイ中の事故やトラブルが国内外で発生しているとし、注意を呼び掛ける文書を公表した。Pokemon GOの特徴を整理した上で、ポケモンが現れたらバイブで知らせる機能を使って「ながらスマホ」を防止するなど、プレイヤーが採れる安全対策を具体的に紹介している。
文書では、Pokemon GOの特徴について、(1)時間や場所によって画面上の地図に示される情報が変化します、(2)ポケモンが様々な場所で出現します、(3)ゲームをするために土地勘のない場所に行くことがあります――と整理。特定のポケモンを入手したいユーザーが、移動中も高い頻度で地図を確認したくなる場合があることや、駅のホーム・立入禁止区域など危険な場所にポケモンが現れる可能性があること、ゲームをするために土地勘のない場所に行くことがあることなどを紹介している。
その上で、安全対策を提案。「ながらスマホ」防止のために、ポケモンの出現を音や振動で教えてくれる機能や、ポケストップにアクセス可能になったことを音で教えてくれる機能を利用することで、いったん立ち止まってから画面を確認するよう呼び掛けている。
また、ポケストップやポケモンは、「半径数十メートルの一定エリア内からであれば同様にアクセスできる」とし、「駅のホームや民家、立入禁止区域の中に入らなくてもポケストップを利用したり、ポケモンを捕まえたりすることが可能な場合が多くある」と説明する。
ポケモンを捕まえる際は、突然立ち止まると衝突などの危険があるとし、「周囲を確認してから立ち止まるように」と注意喚起。「慌てて立ち止まらなくても、すぐにポケモンが逃げてしまうわけではありません」と説明している。
ポケストップやジムが危険な場所にあるときは、運営会社・NianticのWebサイトのフォームから削除リクエストが送れることも説明。施設の所有者以外の一般ユーザーでも削除リクエストできると紹介している。
消費者庁はPokemon GO配信前から、安全対策などについて事業者にヒアリングしていたという。配信後は実際にゲームで遊んでいるユーザーから特徴や危険性などをヒアリングし、今回の文書にまとめたという。
Pokemon GOをめぐっては、国内配信が始まる2日前、内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)が、注意を呼び掛けるチラシを公開。政府が特定のゲームのプレイヤーに対して注意喚起するのは異例で、注目を集めた。
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