遊具を占拠、ながらスマホで衝突……世田谷公園「Pokemon GO」でトラブル頻発 区が運営元に改善要請
世田谷公園内が「Pokemon GO」で遊ぶ人で混雑し、昼夜問わずトラブルが発生しているとし、区が運営元に改善を求めるとともに、プレイヤーにマナーを守るよう呼びかけている。
東京都世田谷区は7月28日、区立世田谷公園内が「Pokemon GO」でプレイヤーで混雑し、プレイヤーが遊具を占拠したり、ほかの利用者とぶつかるなど、昼夜問わずトラブルが発生しているとし、運営元に改善を求めていると発表した。園内に注意喚起の掲示を行ったりチラシを配布し、プレイヤーにもマナー改善を求めている。
世田谷公園は、噴水広場やスポーツ施設などがある大規模な公園で、世田谷区と目黒区の境に位置している。Pokemon GOのプレイヤーの間では「ミニリュウ」が多数出現することで知られ、22日の配信開始から多数のプレイヤーが押し寄せていた。
区によると、
- プレイヤーがジョギングコースで滞留してほかの利用者とぶつかりそうになる
- 自転車に乗りながらプレイし、歩行者とぶつかりそうになる
- プレイヤーが子供の遊具を占拠する
- ミニSL「ちびくろ号」の運行に支障が出ている(編注:「ちびくろ号」に乗ってポケモンの卵をふ化させるユーザーがいるためとみられる)
- Pokemon GOをARモードにし、カメラをほかの利用者に向けて撮影するプレイヤーがいる
- プレイヤーが捨てたごみが散乱している
――といったトラブルが多数報告されており、公園の職員や区に苦情が寄せられているという。
区は、運営会社・NianticのWebサイトのフォームから、トラブル発生のおそれがあるエリアにポケモンを出さないようリクエストを送信した。園内のプールなど、カメラを向けるとトラブルになる恐れがある場所や立ち入り禁止区域、管理事務所などにポケモンが出現しないよう依頼したという。公園内すべてのポケストップ・ジムをなくすつもりはなく、トラブルが発生しづらいエリアは残す方針という。
区内のほかの公園ではトラブルは報告されておらず、対応の検討なども行っていないという。
区は、園内に注意喚起の掲示を行ったりチラシを配布し、プレイヤーにマナー改善を求めている。プレイヤーを含む公園利用者に対して、
- 歩きながらのゲーム、歩きスマホ、ながらスマホはやめましょう
- 他の公園利用者へ迷惑となるような行為はやめましょう(他の公園利用者をカメラで撮影する等)
- 公園内の立ち入り禁止場所等、危険な場所へ立ち入らない
- 熱中症に注意しましょう
- ごみは持ち帰りましょう
――と注意を呼びかけている。
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