「アダルトVR」イベント、「地域住民の要望」で急きょ会場変更 開催直前にドタバタ
27日に開かれる「アダルトVRエキスポ2016」は、「地域住民の要望を受け」たとし、当初予定していた会場を急きょ変更。入場時間も1人当たり1時間半に限定した。
「VR」(Virtual Reality)技術を使ったアダルトコンテンツを都内で体験できるイベントの第2回「アダルトVRエキスポ2016」が、8月27日に開かれる。「地域住民の要望を受けた」ため、当初予定していた会場を、開催3日前になって急きょ変更。入場時間も制限し、1人当たり1時間半に限定した。
アダルトVRエキスポは、「VRという革新的な技術でセックスとオナニーの概念を変える」ことをポリシーに掲げる「日本アダルトVR推進機構」が主催。VRを使ったアダルトコンテンツを体験でき、その魅力に触れられる。8月10日から参加申し込みを受け付け、1500人の応募があったという。抽選で当選者を選んだが、当選者数は非公開。
当初は「錦商会館」(東京都中央区)での開催を予定していたが、「会館の近隣に小学校・幼稚園があり、当日は地域のお祭りが開催され児童や園児が多く集まる環境での開催は容認できないという地域住民の要望を受け」たとし、都内の別の場所で開催することにした。現地の混乱を防ぐため、場所は当選者のみに案内した。
また当初は、27日午後2時〜午後8時に開催すると案内していたが、会場のキャパシティの都合で急きょ、入場時間を限定。当選者は、指定された1時間半のみ来場できることになった。
場所の変更や時間制限を当選者にメールで告知したのは、開催まで3日を切った24日深夜ごろ。メールには「お時間の都合によるチケットの返金はできません」とも書かれており、「直前になって時間も場所も変更した上にキャンセルできないのはひどい」と不満があがっていた。
機構に取材したところ、メールに「チケットの返金はできません」と記載したのは誤りで、キャンセル・返金は受け付けるという。キャンセルを希望する場合は、案内メールに書かれた問い合わせアドレスにメールすればよいという。
6月に開いた初回のアダルトVRイベント「アダルトVRフェスタ」には来場者が殺到し、並んだ客が入場し切れず中止に追い込まれていた。
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