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IIJ、ドコモと連携強化で“格安SIM”を「より柔軟に」 自社管理でIoT向けも
IIJとドコモが、SIMカードにひも付けられているユーザー情報の連携を発表。いわゆる“格安SIM”で柔軟なサービス提供が可能に。
MVNO事業を展開するインターネットイニシアティブ(IIJ)は8月30日、NTTドコモの加入者管理機能(HLR/HSS)連携に関する申し込みを完了し、同社から承諾書を受領したと発表した。SIMカード管理データベースを自社で運用可能となり、独自のSIMカードを調達、発行することで、より自由なサービス設計が行えるという。2017年度中の商用サービス開始を目指す。
同社によれば、異業種を含め200社を超える事業者の参入により価格競争が進み、サービスも同質化。MVNOの活性化に向けて新たな取り組みが求められているとし、より柔軟で付加価値の高いモバイル通信サービスを提供することで差別化を図るという。
今回の連携によって、IoT分野では組み込み型SIMの提供や、課金、開通管理などを自由にコントロールできるサービスの開発が可能になるほか、「海外のMNO/MVNOとの提携により、海外へのローミングの際に最適な通信サービスを提供する」「組み込み型SIM(eSIM)や、耐振動性、耐候性を備えたSIMカードを提供する」「機器の製造ラインでSIMを組み込み、出荷後、必要なときに通信サービスを開通し利用可能にする」といった用途を見込むとしている。
HLR/HSSとはHome Location Register/ Home Subscriber Serverの略で、SIMカードにひも付けられているユーザー情報を管理するデータベースのこと。
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