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ANA、定員オーバーのまま出発 離陸直前に“立ち乗り”で発覚 国交省が厳重注意
ANAの福岡発・羽田行きの便が定員をオーバーしたまま離陸しようとした問題で、国交省が同社を厳重注意。
全日本空輸(ANA)が9月30日の福岡発・羽田行きの便で、定員405人を1人オーバーした状態で離陸しようとしていた――そんなトラブルを受け、国土交通省航空局は10月11日、同社に厳重注意した。離陸前に客室乗務員が立ち乗りの客に気付き、駐機場に引き返したため、出発が約46分遅れたという。
トラブルが起きたのは、9月30日の福岡発・羽田行き256便。異なる予約バーコードを取得していた親子のうち、子が誤って父親のバーコードをスマートフォンにダウンロードし、搭乗手続きをしたことが原因という。
保安検査場では父親が通過してから、子が同じバーコードで通過しようとして「再通過」のエラーが出た。だが、検査員はエラーの原因を「子が自分用のバーコードを2度かざしてしまった」と誤認し、そのまま通過させてしまったという。
搭乗口では子が先に通過し、後から父親が乗ろうとした際に「座席重複」のエラーが出たため、父親に対する本人確認を行った。しかし、2人とも父親のバーコードを使っていたため、本人確認の結果には誤りがなく、こちらも「誤って2度かざした」と判断し搭乗させたという。その結果、手続きが未完了だった子の席がキャンセル扱いとなり、空席待ちをしていた客が乗ったため、定員を1人オーバーした状態になった。
同局はANAに対し、再発防止策を検討し報告するよう厳重注意したという。
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