「Galaxy Note7」の再正式リコール決定 Samsung端末との交換なら100ドル提供
リコール交換後も発火報告が続く「Samsung Galaxy Note7」が米国で再度正式リコールになった。Samsungは、同社製端末との交換の場合は100ドルを、払い戻しあるいは他社端末との交換の場合は25ドルを提供する。
韓国Samsung Electronicsと米消費者製品安全委員会(CPSC)は10月13日(現地時間)、米国での「Galaxy Note7」の2回目の正式リコールを同日開始すると発表した。
リコールの対象は、大手通信キャリアやSamsungが販売したすべてのGalaxy Note7で、9月15日開始の前回のリコールで交換済みの端末も含む。販売価格は850〜890ドルだった。
CPSCのリコールのページによると、対象となる端末数は前回の約2倍の190万台。
これまでに米国内で96件の異常加熱の報告があり、そのうち23件は前回のリコール発表後だった。発火の報告は13件あった。
Samsungはリコールに当たり、ユーザーに2つの選択肢を提示している。Samsung製の他の端末との交換の場合は、新端末+100ドルを提供する。払い戻しあるいは他社端末との交換の場合は購入代金+25ドルを提供する。
同社はまた、端末返却用の専用梱包の説明動画を公式YouTubeチャンネルで公開した。
Samsung Electronics Americaの社長兼COO(最高執行責任者)を務めるティム・バクスター氏は発表文で、「われわれは、顧客、通信キャリア、販売パートナーの皆さんがこの困難の時に端末回収にご協力くださることに感謝する。この事態を解決するためにあらゆる努力をする所存だ」と語った。
関連記事
- 出火問題のGalaxy Note7、販売および交換停止をSamsung発表
交換品も出火したGalaxy Note7について、Samsungがようやく対応を発表した。 - 交換済み「Note7」の発火問題、Samsungは情報把握後5日経過も無対策
Samsung Electronicsが8月に発表し、発火報告を受けて9月に正式リコールを開始した「Galaxy Note7」の交換済み端末もまた発火の報告が相次いでいる。Samsungは遅くとも4日に報告を受けていたが、9日現在もまだ具体的な対策を打ち出していない。 - 発火報告多数の「Galaxy Note7」、米国で正式リコールに
バッテリーの異常加熱や発火の報告が相次いだSamsungの「Galaxy Note7」(日本では未発売)について、米消費者製品安全委員会(CPSC)が正式なリコールを発表した。対象になるのは9月15日までに購入された約100万台だ。 - Samsung、「Galaxy Note7」250万台を自主回収 バッテリー異常で
Samsungが8月に米国や韓国で発売したスタイラス付きスマートフォン「Galaxy Note7」の自主回収を発表した。10カ国で出荷した250万台を回収する。同端末については充電中に爆発あるいは発火したという報告がこれまでに35件あったという。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.