町工場を音楽レーベルに 機械音と映像をリミックスした「INDUSTRIAL JP」始動
日本の町工場の音と映像をリミックスし、ミュージックビデオとして公開する新たなレーベル「INDUSTRIAL JP」が始動した。
ガチャン、ガチャン、ガチャン、ガチャン……規則的に動く機械の音と映像に、電子音楽が重なる――日本の町工場の音と映像をリミックスし、ミュージックビデオ(MV)として公開する新たなレーベル「INDUSTRIAL JP」が始動した。
日本初の「工場音楽レーベル」として、有志のクリエイターが企画した。「日本の工場の純粋な音と映像の美しさを表現するとともに、工場の技術力をこのレーベルから発信したい」という。
町工場の製造過程で出る音と映像を、有志のクリエイターや工場の従業員が録音・撮影。気鋭のトラックメーカーがリミックスし、MV化してYouTubeで公開するとともに、音源を音楽配信サイト「OTOTOY」で販売する。
「小松ばね工業」(東京都大田区)でばね製造時の複雑な音を扱った楽曲や、「浅井製作所」(埼玉県草加市)でねじ製造時の音を再構築した楽曲、「新栄工業」(千葉県千葉市)で金属板をプレスする響きを使った曲などを公開。YouTubeで字幕をオンにすると製造過程の解説が読めるほか、工程ごとの動画を「Vine」に掲載し、テキストで解説するコンテンツも掲載した。
有志は「町工場の高い技術力と、生み出される最先端の製品に驚かされる一方で、グローバル化に端を発する国内産業縮小の影響を強く感じた」とし、「日本の町工場の高い技術力を絶やさぬよう、彼らの魅力を発信し、国内の製造業を盛り上げる一助になりたい」とレーベルと立ち上げたという。「最先端のテクノロジーとミュージックがシンクロする快感をぜひ体感してください」としている。
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