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DeNA、医療情報サイト「WELQ」全記事を公開停止 「信憑性薄い」指摘受け
「信ぴょう性が薄い」などと批判が殺到していたDeNAの医療情報サイト「WELQ」の全記事が非公開に。社内に管理委員会を設置し、信頼性を担保する仕組みを整備するという。
ディー・エヌ・エー(DeNA)は11月29日、同社が運営する医療情報サイト「WELQ」の全記事を同日午後9時に非公開にしたと発表した。医学的知見を持つ専門家の監修がなされていない記事が公開されていたとし、「ご利用いただいている皆様には、多大なるご迷惑をお掛けしましたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪。今後は専門家による監修体制を整えた上で、WELQ編集部名義で記事を掲載していくという。
WELQはDeNAが2015年10月にスタートしたヘルスケアに関するキュレーションサイト。医療や健康に関する記事を大量に掲載しており、検索上位に表示されることが多い半面、医療の専門知識を持たないライターが書いた記事がほとんどとみられ、「内容の信ぴょう性が薄い」「ほかのメディアからの無断転載をみられる内容が多い」などと指摘を受けていた。
批判を受け、同社が運営するキュレーションプラットフォーム全体への社内チェック体制を強化する管理委員会を設置。編集部による独自記事や外部ライターへの依頼記事のほか、一般ユーザーの自由投稿による記事掲載も含めてチェック体制を強化し、「信頼性を担保できる仕組みを整備する」という。管理委員会の委員長は同社の守安功社長が務める。
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