新しい「MacBook Pro」、シリーズで初のConsumer Reportsがお勧めできないPCに──バッテリーテスト結果で
Appleが10月に発売した新しい「MacBook Pro」をレビューした米消費者団体の情報誌「Consumer Reports」が、バッテリー持続時間テストで4時間も持たなかった回があったとしてMacBookシリーズとして初めてお勧めできないPCという評価を下した。
米国で大きな影響力を持つと言われる非営利の消費者団体が発行する情報誌「Consumer Reports」は12月22日(現地時間)、米Appleが10月に発表した新型「MacBook Pro」のレビューを発表した。「MacBookシリーズとして初めて、推奨できるレーティングを獲得できなかった」としている。
原因は、バッテリー持続時間。同誌は店頭で購入した3台のMacBook Proでバッテリー持続時間のテストを実施したところ、結果が安定せず、必ずしもAppleが正式に発表している10時間にならなかったという。
同誌のテスト方法は、バッテリーをフル充電した端末で10件のWebページを順次ダウンロードしていき、シャットダウンするまでの時間を計測するというもの。WebブラウザはデフォルトのSafariを使った。6回テストした結果、16時間持続した回もある一方、3.75時間しか持たなかった回もあった。なお、Chromeブラウザで同じテストを行ったところ、Safariでのテスト結果よりも持続時間が長かったという。
先代の13インチのMacBook Proのバッテリー持続時間のテスト結果は19時間だった。
この発表を受け、Appleのフィル・シラー上級副社長は自身のTwitterアカウントで、「Consumer Reportsと、バッテリーテストについて調査している。彼らのテスト結果はAppleでの厳格なテストやフィールドデータ(メディアや一般ユーザーからの報告)と一致しない」とツイートした。
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