Lenovo、Windows Holographic対応VRヘッドセットの実機を公開 正面には2眼カメラを搭載:CES 2017
「Windows Holographic」の対応デバイスを、中国LenovoがCES Unveiledでいち早く公開した。
中国Lenovoは1月3日(米国時間)、米ラスベガスで開催されるCES 2017(5日〜8日)の事前プレス向け発表会「CES Unveiled」で、「Windows Holographic」に対応したVRヘッドセットの実機を公開した。2017年後半の発売を目指すという。価格は未定だが、数万円程度と想定されている。
Windows Holographicは、米MicrosoftのMR(複合現実) HMD「HoloLens」のプラットフォーム。VR空間でWindows 10のアプリ(EdgeブラウザやMicrosoft Officeなど)を利用できる。Windows 10の次期アップデート「Creators Update」に合わせてサードパーティーにも提供され、中国Lenovoの他に米HP、米Dell、台湾ASUS、台湾Acerの4社が対応デバイスの開発を表明している。
Lenovoが公開したデバイスは、形状は一般的なVRヘッドセットと同様だが、正面にカメラを2つ搭載し、奥行き情報を含めた空間認識が可能とみられる。単独で動作するMicrosoftのHoloLensとは異なり、本体にプロセッサなどを搭載していないため、PCとの接続は必須。展示されていた実機には、HDMIとUSBのケーブルが接続されていた。
製品は開発中で具体的な仕様は未定。Windows 10がまだWindows Holographicに対応していないということもあり、実際に動作する様子は確認できなかった。
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