KDDIは2月17日、透明なプレート状の屋内向け携帯電話基地局アンテナを開発し、19日に商用導入すると発表した。従来の金属製アンテナに比べて目立ちにくく、周囲の景観を損ねにくいという。基地局用の屋内向けアンテナとしては世界初(同社)。
日本電業工作と共同開発した「可視光透過アンテナ」は、空間に露出する部分が透明で目立ちにくい。イベントホールやホテルのロビー、装飾された天井など、景観が重視される場所でも携帯電話のエリア品質向上が見込めるという。
アンテナ部分には、TDKが開発した透明導電性フィルムを活用。周波数は800MHz、2.1GHz、2.6GHz、3.5GHzに対応する。
関連記事
- LTEでどこまでも飛ぶドローン、ドコモが実証実験 その実機を見てきた
携帯電話と同じ、LTEネットワークを使ったドローン制御の実証実験をドコモが行っている。通信キャリアとして重要なのは、地上のLTE網に与える影響だ。 - コミケ会場に浮かぶ「気球でWi-Fi」 ソフトバンクモバイルが実用化
ソフトバンクモバイルは、車につないだ気球でWi-Fi基地局を高く揚げ、広域のサービスエリアを構築する「車載係留気球Wi-Fiシステム」を開発した。夏コミで初めてサービスを提供する。 - 海上に携帯基地局、復旧を迅速化 KDDIと海保が実験
災害時を想定し、海上の船舶に携帯電話基地局を開設する実証実験をKDDIと海保が行う。 - 「ドローンは(Googleの)気球よりネット網向き」とザッカーバーグCEO
Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOは、“残りの50億人”のための無線インターネット網にドローン(無人機)を採用するのは気球より向いているからと説明。先行するGoogleの「Project Loon」は気球を採用している。 - パナソニック「透明スクリーン」発売 窓ガラスに高コントラストで映像投影
ショーウィンドーとしても、デジタルサイネージ(電子看板)としても使える「透明スクリーン」をパナソニックが発売。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.