「Pokemon GO」で地域振興 自治体にマップ素材やモンスターボールデザインのゴミ袋提供
Nianticとポケモンは、地方自治体と共同でPokemon GOの周遊マップ作成に取り組む。自治体にマップ素材を無償で提供するほか、モンスターボールをデザインしたゴミ袋を配布する。
Nianticとポケモン(企画会社)は2月23日、地方自治体と共同で、Pokemon GOの周遊マップ作成に取り組むと発表した。マップ作成を希望する自治体に、公認素材やマップテンプレート、利用ガイドラインを無償で提供。プレイヤーのゴミの持ち帰りを促すため、モンスターボールをデザインしたゴミ袋も、マップを作成した各自治体に提供する。
第1弾として、福島県が須賀川市のマップを23日から公開。同県はさらに38市町村のマップを作成する予定だ。京都府も参加しており、天橋立がある宮津市のマップを3月ごろ配布する。
Pokemon GOのポケストップやジムは現実世界の名所旧跡などに設定されており、プレイヤーが訪れることでその地域の歴史や魅力に触れられるのが特徴だ。自治体が周遊マップを作成・配布することで、観光客の誘致や地域の魅力の訴求、地域住民同士の交流などにつなげるとしている。「ポケストップ」や「ジム」を増設し、自治体が活用しやすい環境の整備にも取り組む。
周遊マップの作成を希望する自治体は、公式サイトの「リクエストを送信」内「地方自治体お問い合わせフォーム」から申し込める。すでに50以上の自治体から問い合わせがあるという。
Pokemon GOを使った地域振興の取り組みは各地で行われており、Nianticやポケモンが積極的に支援している。昨年11月には東北地方でレアポケモン「ラプラス」の出現確率をアップし、約10万人の観光客が宮城県石巻市を訪れた。
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