「アカギ」など人気マンガのコマ、サイトに貼れる「マンガルー」 著作権処理済み
「アカギ」など人気マンガのコマをWebサイトやブログ、SNSに貼れる無料サービス「マンガルー」が登場した。
「アカギ」(福本伸行)など人気マンガのコマをWebサイトやブログ、SNSに貼れる無料サービス「マンガルー」が登場した。権利者から許諾を受けてコマを配信。ユーザーは著作権侵害の心配なくサイトの表現力を高められ、マンガの権利者は著作権を守りながら認知を拡大できる。
アカギのほか「ぼのぼの」(いがらしみきお)、「テンプリズム」(曽田正人 原案/瑞木奏加)、「おやおやこども」(木下晋也)などの作品を配信。4月から「サラリーマン金太郎」(本宮ひろ志)を期間限定配信するなど作品は随時追加する。
マンガルーのWebサイトからメールアドレスやサイトURLなどを入力して申請し、アカウントが発行されれば利用できる。
マンガルーのサイト上でコマを切り出し、表示された埋め込みコードを自分のサイトに貼り付ければコマが表示される。「笑顔」「グルメ」「ディスる」などのワードや、「ありがとう」などの台詞で切り取り済みコマの検索も可能だ。
埋め込まれたコマはマンガルーのサーバから配信しており、マウスオーバーで各ネット書店・電子書店へのリンクやコピーライトが表示される。
コマごとに共有URLも発行。埋め込みコードに対応していないFacebookやTwitterのようなSNSに投稿すれば、OGPでコマ画面が表示される。
Webマーケティングなどを手掛けるヤンとシステム制作会社ムービングスクワッドが共同出資で設立したムーヤンが開発・運営。同社の渡邊健太郎代表は開発の背景について「いかに著作権を守りながらネット上でマンガを販促するか」という出版側の課題と、「画像コンテンツを常に求めている」というWebメディア側の課題両方を解決するサービスとして発案したという。
年内に配信作品3万冊、利用メディア数1万を目指す。
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