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イーロン・マスク氏、脳に埋め込めるAIチップメーカー「Neuralink」立ち上げか
TeslaやSpaceXを経営するイーロン・マスク氏が、脳とデジタル端末やクラウドを直接接続できる“neural lace”を開発する企業「Neuralink」を立ち上げたとWall Street Journalが報じた。
TeslaやSpaceXを経営するイーロン・マスク氏が、脳に直接コンテンツをアップロード/ダウンロードできる埋め込み式電極を開発する企業「Neuralink」を立ち上げたと、米Wall Street Journalが3月27日(現地時間)、複数の情報筋の話として報じた。
商標登録データベースのJustiaによると、同社の商標は2016年10月に申請され、2017年1月に登録された。概要説明には、「神経学的疾患の診断や治療のための侵襲的医療装置」とある。
マスク氏はこの技術を「neural lace」と呼んでおり、1月に自身のTwitterで「2月には何らかの発表ができるだろう」とツイートしている。
米Vanity Fairによると、同氏は2月にドバイで開催されたWorld Government Summitに登壇した際、「われわれ人間は既に部分的にサイボーグでもある。電話やコンピュータは人間の拡張機能のようなもので、ただインタフェースが非常に遅い」とし、neural laceを埋め込めば脳内のデータを無線でデジタル端末やクラウドに転送したりでき、「4、5年の間に脳インタフェースは部分的に実現すると思う」と語ったという。
NeuralinkのWebサイトには現在、人材募集用らしきメールアドレスが表示されているだけだ。
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