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ヤマト運輸、宅配便運賃を140〜180円値上げ 9月末までに
荷物の配送先を自宅ではなく直営店に指定するなど、集配の効率化に協力するユーザー向けの割引サービスも始める。
ヤマト運輸は4月28日、9月末までに宅急便の基本運賃を値上げすると発表した。労働力の確保や、社員の処遇改善などが理由としている。
例えば、60サイズ(縦、横、高さの合計が60センチ以内、重さが2キロ以下)では、現行の宅配便基本運賃(税別)に140円をプラス。同様に80サイズは140円、100サイズ/120サイズは160円、140サイズ/160サイズは180円それぞれ値上げするという。
一方、集荷・配送の効率化に協力するユーザーに対しては、9月末までに新しい割引サービスを始める予定。
具体的には、荷物の届け先を自宅ではなく直営店に指定すれば、荷物1個当たり50円割り引く。直営店の店頭端末「ネコピット」で作成された送り状を利用すれば、荷物1個当たり50円安くする。会員サービス「クロネコメンバーズ」に登録したユーザーが直営店に荷物を持ち込めば、荷物1個当たり150円を割り引く。
近年、ネット通販の普及で宅配便配達量が急増し、配達員の負担増が問題化している。ヤマト運輸は今年3月、労働環境の改善策として宅配便の時間指定など一部サービスの廃止を発表していた(関連記事)。
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