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Facebook、問題コンテンツ対策強化で3000人増員へ
虚偽ニュース拡散や殺人動画配信が問題となっているFacebookが、報告のあったコンテンツをレビューするチームを向う1年間で3000人増員すると発表した。
米Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOは5月3日(現地時間)、第1四半期の業績発表前に、Facebookのコミュニティを守るため、“コミュニティチーム”で向う1年間で3000人を雇用すると発表した。
Facebookでは近年、虚偽ニュース拡散や人を射殺する動画の投稿、レイプのライブ動画のストリーミングなどが問題になっている。
同社はAI(人工知能)による検出にも取り組んでいるが、問題のあるコンテンツについては主にユーザーからの報告を受けてから人間の担当者が問題があるかどうかを判断し、削除するという流れだ。
現在そうしたレビューを担当する従業員は4500人で、これに3000人を追加することで強化するとしている。
4月に問題になった射殺動画の削除では、報告を受けてから約20分で削除している。
同社はユーザーが問題のあるコンテンツを報告しやすいように、報告ツールの改善も実施している。
業績発表後の電話会見では、シェリル・サンドバーグCOO(最高執行責任者)が、「ユーザーに安全な環境を提供することはわれわれの最優先事項だ。目標達成まで対策を続ける」と語った。
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